α-ベンゾインオキシムを用いるニッケルの溶媒抽出-紫外吸光光度定量 : 高純度酸化ベリリウム中の微量ニッケルの定量への応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ニッケル(II)が微アルカリ性溶液中よりα-ベンゾインオキシム錯体としてクロロホルム相に抽出され,近紫外部に光吸収を示すことを利用して微量ニッケルの定量を行なうための各種基礎的条件について検討を行ない,定量方法を確立した.<BR>ニッケル(II)はpH8.2〜10.7の微アルカリ性水溶液中より定量的にクロロホルム相に抽出され,330mμ付近の近紫外部に光吸収を示す.この錯体はニッケル(II)が1に対してα-ベンゾインオキシムが2の組成を有し,ニッケル量と吸光度との間には直線関係が成立する{モル吸光係数(330mμ):7.0×10<SUP>3</SUP>}.<BR>また,本法を高純度酸化ベリリウム中の微量ニッケルの定量に適用するため,検討を行なった結果についても合わせて報告する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- N-ベンゾイルフェニルヒドロキシルアミンを用いるセメント中の微量バナジウムの溶媒抽出-吸光光度定量 : セメント中の微量元素の定量(第5報)
- コバルト(II)-カルシクロム錯体生成を利用するコバルトの新吸光光度定量法 : 吸光光度試薬としてのカルシクロムに関する研究(第9報)
- 原子吸光光度法によるセメントおよび原料中のマンガンの定量 : 窯業製品および窯業原料の原子吸光分析(第5報)
- 1 セラミック原料の分析
- 2-(サリチリデンアミノ)安息香酸を用いる微量銅の抽出吸光光度定量 : シッフ塩基を用いる微量成分の定量(第9報)
- N,N-ビス-サリチリデン-2,3-ジアミノベンゾフランを用いる微量ニッケルの抽出吸光光度定量 : シッフ塩基を用いる微量成分の定量(第5報)
- バナジウム(IVおよびV)-カルシクロム錯体およびバナジウム(IV)-カルシクロム錯体生成を利用するバナジウムの吸光光度定量法 : 吸光光度試薬としてのカルシクロムに関する研究(第10報)
- サリチリデン-ο-アミノフェノールを用いる微量銅の抽出吸光光度定量 : シッフ塩基を用いる微量成分の定量(第2報)
- N-ベンゾイルフェニルヒドロキシルアミンを用いるケイ酸質試料中の鉄の溶媒抽出-吸光光度定量
- 4 セメントの分析
- N-ベンゾイルフェニルヒドロキシルアミンによるケイ酸塩中のチタンの抽出-吸光光度定量
- ジアンチピリルメタンを用いるセメントおよび原料中のチタンの吸光光度定量法
- ニッケル(II)-カルシクロム錯体生成を利用するニッケルの新吸光光度定量法 : 吸光光度試薬としてのカルシクロムに関する研究(第8報)
- ジアンチピリルメタンを用いる鉄の吸光光度定量法
- ブロモ-イソキノリン-水銀(II)錯体として抽出後,ジチゾンとの配位子交換反応を利用する微量臭化物イオンの間接吸光光度定量
- クロロ-ピリジン-水銀(II)錯体として抽出後,ジチゾンとの配位子交換反応を利用する微量塩化物イオンの間接吸光光度定量
- α-ベンゾインオキシムを用いるニッケルの溶媒抽出-紫外吸光光度定量 : 高純度酸化ベリリウム中の微量ニッケルの定量への応用