アルデヒドのけい光反応とバニリンの定量 : ο-アミノチオフェノールによるけい光分析(第1報)
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概要
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ο-アミノチオフェノールとカルボニル化合物とのけい光反応をスポットテストにより検討した.方法は試料を硫酸酸性でο-アミノチオフェノールと水浴中で20分間加熱すると芳香族アルデヒドの多くがけい光を発した.水酸基を有するベンズアルデヒド誘導体はこの反応ではけい光は一般に弱いが,反応液をアルカリ性にすると強いけい光を示すようになった.<BR>また,ο-アミノチオフェノールによるけい光反応を利用してバニリンの微量定量法を確立した.操作法は定量条件を種々検討したところ,バニリンとο-アミノチオフェノールを硫酸酸性で水浴中加熱後,反応物を<I>n</I>-ブタノールで抽出し,その抽出有機層のけい光強度を測定する(励起極大335mμ,けい光極大390mμ)と,バニリンの01〜1.0μg/m<I>l</I>の範囲で定量が可能となった.
著者
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