銅のけい光光度滴定
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概要
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銅は 2-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド安息香酸ヒドラゾン (HNBH) と 1:1 の無けい光性錯体を生成し、スカンジウムは HNBH とけい光性錯体を生成する^1) ことを利用した銅のけい光光度滴定法を検討した。 銅溶液に少量のスカンジウム塩を加え、これを HNBH 標準液で滴定を行うと、銅量に対して HNBH が1:1 以上に加えられたときにスカンジウムーHNBH 錯体のけい光が現われた。 このけい光強度 (励起極大 : 440nm, けい光極大 : 500nm) を測定して滴定終点を求めると銅(0.2〜100μg/ml の定量が可能であった。 共存イオンのうち、銅と同量以上で本法を妨害する鉄(III) は硫酸酸傑溶液から鉄-クペロン錯体として工ーテルで抽出除去することができた。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1975-05-10
著者
-
中野 三郎
Meiji College of Pharmacy
-
谷口 寛一
明治薬科大学
-
中野 三郎
明治薬科大学
-
谷口 寛一
明治薬科大学第二分析化学教室
-
手嶋 かず江
明治薬科大学
-
柘植 敬子
明治薬科大学
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