イソニコチン酸ヒドラジドのけい光定量
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概要
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イソニコチン酸ヒドラジドと2-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒドと縮合してできるヒドラゾンは,酢酸酸性でアルミニウムと強いけい光性の錯体を形成する(励起極大420mμ,けい光極大495mμ).この性質を利用して,イソニコチン酸ヒドラジドの0.1〜1.0μg/m<I>l</I>の範囲の定量が可能となった.<BR>けい光試薬を選ぶにあたって,8種類のカルボニル化合物とそれらのイソニコチン酸ヒドラゾンのけい光特性(Table III)を調べた結果,2-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒドが最も適当であった.<BR>イソニコチン酸ヒドラジドは抗結核剤であり,混在が予想されるヒドラジンや,併用療法剤として用いられる<I>p</I>-アミノサリチル酸ナトリウムなどは2-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒドと反応するが,本定量法ではヒドラジンの同量および<I>p</I>-アミノサリチル酸ナトリウムの20倍量の共存でもイソニコチン酸ヒドラジドの測定値に影響がなかった.
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