第4級アンモニウム塩のミセル溶液における錯生成を利用するウランの吸光光度定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
塩化セチルトリメチルアンモニウム(CTMAC)のミセル溶液において,クロムアズロールS(CAS)はウラン(VI)と鋭敏に反応して青色の錯体を生成する.<BR>この錯体の吸収極大は615mμ付近にあり,その吸光度のpHによる変化はpH4〜5.5においてゆるやかとなる.検量線は615mμではやや湾曲するが,625mμで測定すればほぼ直線になる.この場合のウランの見かけのモル吸光係数は1.0×10<SUP>5</SUP>である.連続変化法による測定の結果錯体の組成はウラン:CAS=1:2と推定される.妨害イオンは多く,鉄,コバルト,ニッケル,クロム,ガリウム,スズ,チタン,バナジウム,アルミニウム,ベリリウム,トリウム,ハフニウム,ジルコニウムなどは顕著に妨害するが,アルミニウム,ベリ夢ウムのほかはEDTAでマスクできる.しかしEDTAを使用すると吸光度が11%ほど滅少する.CTMACのミセル溶液におけるCASの酸解離についても検討し,酸性側では酸解離の顕著な促進が,塩基性においては酸解離の抑制とみられる現象が認められた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 共沈-グラファイト炉原子吸光法による尿中クロム(III)とクロム(VI)の分別定量
- 溶媒抽出-ミクロ逆抽出/黒鉛炉原子吸光法による高純度アルミニウム中の微量の銅の定量
- 溶媒抽出-逆抽出/誘導結合プラズマ発光分析法による高純度亜鉛中の銅, 銀及びカドミウムの同時定量
- 共沈-グラファイト炉原子吸光法による尿中の全クロムの定量
- 溶媒抽出-逆抽出/黒鉛炉原子吸光法による天然水中の超微量タリウムの定量
- ミクロ溶媒抽出-黒鉛炉原子吸光法による海水中のマンガンの定量
- 誘導結合プラズマ発光分析法による高純度スズ中の微量のビスマスおよびアンチモンの同時定量
- 溶媒抽出とロータリーエバポレーターによる前濃縮後,黒鉛炉原子吸光法による海水中のビスマスの定量
- 3-メチル-2-ベンゾチアゾリノンヒドラゾンによるカルバゾールの吸光光度定量法の改良
- ミニカラム-キレート樹脂濃縮/黒鉛炉原子吸光法による天然水中のコバルトの定量
- ミニカラム-キレート樹脂濃縮 : 黒鉛炉原子吸光法による天然水中のバナジウムの定量
- 臭化カリウム錠剤によるクロマトグラムバッファメモリ化の検討
- 微量モリブデン(VI)の吸光光度定量
- ESR法による鉄(III)の定量分析:塩化鉄-TBP溶媒抽出法
- キサントヒドロールによるカルバゾールの吸光光度定量法
- スチレンーブタジエン共重合体の熱分解ガスクロマトグラフィーによる分析
- 一滴溶媒濃縮/黒鉛炉原子吸光法による水試料中の水銀の定量
- 逆相高速液体クロマトグラフィーのための各種ヒドラゾン誘導体の比較
- 共沈-グラファイト炉原子吸光法による河川水中のバナジウムの定量
- 改良された陰イオン交換分離によるニッケル中の微量元素の同時定量
- N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミンを用いるニッケル中の微量の高原子価元素の抽出-逆抽出による分離
- 溶媒抽出-逆抽出/黒鉛炉原子吸光法による海水中の銀の定量
- 黒鉛炉原子吸光法による尿中のカドミウムの定量
- パイログラファイト被覆管を用いるグラファイト炉原子吸光法による大気粉じんと石油中のバナジウムの定量
- 交流ポーラログラフ法および吸光光度法による微量鉛の定量 : 金属ウラン中の微量不純物の定量(第14報)
- 金属チタン製造工程における塩化鉄およびバナジウム濃縮物中のニオブの定量
- フェロニオブ,含ニオブスラッグ中のニオブの交流ポーラログラフ法による迅速定量法
- 鉄鋼中のチタンの吸光光度定量 : 液状アマルガム還元-ハイドロキノン発色法
- 金属ウラン中の銅,鉛,カドミウム,亜鉛,ニッケル,コバルトの同時定量法 ジチゾン抽出-交流ポーラログラフ法 : 金属ウラン中の微量不純物の定量(第16報)
- 吸光光度法による金属ウラン中の微量のカドミウムの定量付 放射性同位元素115mCdによる検討 : 金属ウラン中の微量不純物の定量(第5報)
- 銅-ニッケル合金中のマンガン,亜鉛,鉛の螢光X線分析 : 銅ニッケル合金の螢光X線分析(第3報)
- 銅-ニッケル合金中のコバルトおよび鉄の螢光X線分析 : 銅-ニッケル合金の螢光X線分析(第2報)
- 銅-ニッケル合金中の銅,ニッケルの螢光X線分析 : 銅-ニッケル合金の螢光X線分析(第1報)
- 原子吸光分析法の最近の進歩
- 微量ニッケルの抽出光度定量法におけるジメチルグリオキシムナトリウム塩の使用ならびに銅の妨害除去について
- 蒸留分離-吸光光度法による金属ウランおよび酸化ウラン中の痕跡のホウ素の定量 : 金属ウラン中の微量不純物の定量(第7報)
- クロムアズロールSと塩化セチルトリメチルアンモニウムによる鉄(III)の吸光光度定量
- カルバゾール中の微量アントラセンのけい光光度定量法
- 吸着理論式の誘導と薄層クロマトグラフィーへの応用
- 二次元分配薄層クロマトグラフィーによる芳香族アルデヒドの2,4-ジニトロフェニルヒドラゾンの分離
- 電量滴定法による純度分析と標準溶液の標定
- カソーディックストリッピング電量分析法による微量鉛の定量
- 電量滴定法による食塩中のバナジウムの定量
- 溶媒抽出比色法による金属ウラン中の微量鉄の定量 : 金属ウラン中の微量不純物の定量(第15報)
- 溶媒抽出比色法による金属ウラン中の微量モリブデンの定量 : 金属ウラン中の微量不純物の定量(第10報)
- 電量滴定法による金属ウラン中の微量バナジウムの定量 : 金属ウラン中の微量不純物の定量(第11報)
- クルクミンによる微量ホウ素の比色定量方法の検討 : 金属ウラン中の微量ホウ素の比色定量法
- フルオレン中の9-フルオレノンの確認
- トリウムのエリオクロムシアニンR錯体と第4級アンモニウム塩の相互作用
- ピロガロールレッドと塩化セチルトリメチルアンモニウムによるタングステン (VI) の吸光光度定量
- クロムアズロールSと臭化ヒドロキシドデシルトリメチルアンモニウムによるコバルトの吸光光度定量
- クロムアズロールSと塩化セチルトリメチルアンモニウムによるトリウムの吸光光度定量
- クロムアズロールSと臭化ヒドロキシドデシルトリメチルアンモニウムによるニッケルの吸光光度定量
- クロムアズロールSと塩化セチルトリメチルアンモニウムによるアルミニウムの吸光光度定量
- エリオクロムシアニンRと塩化セチルトリメチルアンモニウムによるアルミニウムの吸光光度定量
- フェニルフルオロンによるゲルマニウムの吸光光度定量法の改良
- クロマズロールSとヒドロキシドデシルトリメチルアンモニウムブロマイドによる微量銅の吸光光度定量
- 4-(2-ピリジルアゾ)レゾルシノールによるバナジウム(V)の吸光光度定量
- 4-(2-ピリジルアゾ)レゾルシンによるニッケルの吸光光度定量
- 4-(2-ピリジルアゾ)レゾルシノールによるコバルトの吸光光度定量
- 鉄およびアルミニウムのエリオクロムシアニンR錯体と第4級アンモニウム塩の相互作用
- 第4級アンモニウム塩のミセル溶液における錯生成を利用するウランの吸光光度定量
- クロムアズロールSと塩化セチルトリメチルアンモニウムによるベリリウム,ガリウムの吸光光度定量
- 有機物中微量にある全イオウの定量
- アントラセン中の微量カルバゾールの吸光光度定量法
- NMRによるロジウム2-テノイルトリフルオロアセトンキレ-トのシス-トランス幾何異性体の分析〔NMRによるTTAの研究-7-〕
- ゲルクロマトグラフィー : 有機化学, 生化学および高分子化学への応用(最近のクロマトグラフィー)
- 高分子の前処理 主として熱可塑性高分子について (試料処理法シリーズ-2-固体 高分子化合物)
- 前吸着溶媒の種類による芳香族アルデヒドの分離現象 : 薄層クロマトグラフィーにおける溶媒蒸気の影響(第4報)
- 飽和そうおよび不飽和そうによる薄層クロマトグラフィーの展開機構解明 : 薄層クロマトグラフィーにおける溶媒蒸気の影響(第2報)
- シリカゲル薄層への溶媒蒸気吸着および溶媒しみ込み : 薄層クロマトグラフィーにおける溶媒蒸気の影響(第1報)
- クーロメトリー用定電流回路の改良
- プラズマジェットを発光源とする発光分光分析 : スペクトル線強度に影響する諸因子の検討
- けいそう土を固定相とするクロム,マンガン,鉄,コバルト,ニッケルおよび銅イオンの薄層クロマトグラフィー
- 定電流クーロメトリーによるカール・フィッシャー水分定量法の検討
- 化成肥料中の4-アミノ-1,2,4-トリアゾールの吸光光度定量
- 脂肪族アルデヒドの2,4-ジニトロフェニルヒドラゾンの薄層クロマトグラフィーによる分離と定量 : カルボニル化合物の2,4-ジニトロフェニルヒドラゾンの薄層クロマトグラフィー(第1報)
- 2次元展開薄層クロマトグラフィーによる脂肪族アルデヒドおよびケトンの2,4-ジニトロフェニルヒドラゾンの分離 : カルボニル化合物の2,4-ジニトロフェニルヒドラゾンの薄層クロマトグラフィー(第2報)
- 分析化学用語案-26-原子吸光分析
- 金属中微量イオウの定量;燃焼-還元吸光光度法
- プラズマジェットを発光源とする発光スペクトル分析の基礎的研究
- 原子吸光分析法による銀中の微量パラジウムの定量
- 工業材料中の微量不純物の定量に関する研究 : 第3回本会学会賞受賞者特別講演
- 4-(2-ピリジルアゾ)レゾルシンによる鉄(III)の吸光光度定量
- 8 原子吸光分析および炎光分析
- ガスクロマトグラフィーによるC.H.N.分析装置の精度の検討
- 石油化学(分離, 測定法の発展によって開発される資源)
- 9 ガスクロマトグラフ分析
- ガスクロマトグラフィー
- 定電流電量分析法による二酸化ウラン中のウラン(VI)の定量
- 示差熱分析法によるカルシウムとマグネシウムのシュウ酸塩混合物中の各成分の定量 : 示差熱分析法による定量分析の研究(第1報)
- 交流ポーラログラフ法による二酸化ウラン中のウラン(VI)の定量
- 口紙法螢光X線分析によるウラン中の微量トリウムの定量 : 金属ウラン中の微量不純物の定量(第16報)
- センダクロムALを用いるアルミニウムの吸光光度定量
- 金属ウラン中の微量ホウ素の定量 : 金属ウラン中の微量不純物の定量(第12報)
- 微量ホウ素定量方法の現状 : 工業材料を中心として
- 微量バナジウムの定量(II)
- 微量バナジウムの定量(I)
- 特級試薬ベンゼン中の飽和炭化水素のガスクロマトグラフィーによる迅速分析ならびに最純ベンゼンの製法
- マレイン酸ヒドラジッドの工業分析法-2・3-