ピロガロールレッドと塩化セチルトリメチルアンモニウムによるタングステン (VI) の吸光光度定量
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概要
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ピロガロールレッド (PR) は塩化セチルトリメチルアンモニウム (CMAC) の存在でタングステンと鋭敏に反応して青色の錯体を生成する.この錯体の吸収極大は 576nm にあり, その吸光度は pH4.7 付近で最高となる.検量線はタングステン濃度 0〜1.8μg/m<I>l</I> で直線となり, 錯体のモル吸光係数は 6.0×104<I>l</I>/mol・cm である.連続変化法による測定の結果錯体の組成はタングステン : PR=1 : 1と推定される.EDTAはタングステン錯体の吸光度に影響せず, いんぺい剤として使用できるので選択性はかなり良好であるが, スズ, チタン, モリブデン, ジルコニウム, ウラン, クエン酸塩の妨害は顕著であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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