クロムアズロールSと塩化セチルトリメチルアンモニウムによるベリリウム,ガリウムの吸光光度定量
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概要
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クロムアズロールS(以下CASと略記)は塩化セチルトリメチルアンモニウム(以下CTMACと略記)の存在でベリリウムおよびガリウムと鋭敏に反応して青色の錯体を生成する.ベリリウム錯体は吸収極大が612mμにあり,pH 5.3〜5.6において一定の吸光度を示し,錯体の組成はベリリウム:CAS=1:2と推定される.ガリウム錯体は吸収極大がベリリウムと同じ612mμにあり, pH4.4〜4.8においてほぼ一定の吸光度を示し,錯体の組成はガリウム:CAS=1:4付近と推定される.どちらの場合も吸収極大波長ではベールの法則に従わないが,ベリリウム錯体は619mμで,ガリウム錯体は618mμで測定すれば検量線はよい直線性を示す.この場合の見かけの分子吸光係数はベリリウム錯体が9.1×10<SUP>4</SUP>,ガリウム錯体が1.15×10<SUP>5</SUP>である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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