共沈-グラファイト炉原子吸光法による河川水中のバナジウムの定量
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概要
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河川水中の極微量バナジウムを水酸化鉄(III)共沈法,含水酸化チタン共沈法,鉄(III)一チタソ系共沈法の三者で濃縮分離し,パイログラファイト被覆管を用いるグラファイト炉原子吸光法により定量した.鉄(III)及びチタン単独の場合にはそれぞれpH6〜9,pH 4〜8でほぼ100 %回収され,変動係数はそれぞれ3.4%,3.5%であった.鉄(III)にチタンを添加した場合は,pH 4〜8でほぼ100%回収となり,変動係数は1.7%と良好であり,共沈剤使用量も低減できた.実際試料の場合は有機物も一部共沈するため,沈殿を硝酸一過酸化水素水により湿式分解したところ,バックグラウンド吸収が減少し,測定精度も向上した.なお,原子吸光測定におけるバックグラウンドの補正には,高輝度重水素ランプを用いた.以上の検討結果を実際試料に適用し,満足できる結果を得た
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1981-02-05
著者
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