インジゴカルミンによる低濃度溶存酸素の吸光光度定量
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概要
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脱気水のような極めて低濃度の溶存酸素をインジゴカルミンで発色させ,吸光度を測定して定量する方法を検討した.555nmにおける吸光度は溶存酸素濃度と比例し,試料水温度35℃以下で安定であった.定量範囲はO〜80ppbで繰り返し分析の標準偏差は3.4ppbで0.54ppb,50ppbで1.2ppbであった.検量線の作成に当たって酸素の添加量は,試料水を電解セルに通し電流値と流量から求めた.本法を火力発電プラントのボイラー給水及び原子力発電プラントの冷却水の溶存酸素の測定に適用し,ウィンクラー電流滴定法と比較した結果,両者は良く一致した.
- 1976-02-10
著者
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菅原 寧
株式会社日立製作所日立研究所
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水庭 文雄
株式会社日立製作所日立研究所
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酒井 馨
株式会社日立製作所計測器事業部
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海野 竜男
株式会社日立製作所日立研究所
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酒井 馨
日立計測エンジニアリング(株)テクノリサーチセンター
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