各種処理管を用いるグラファイト炉原子吸光法による希土類元素の増感
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概要
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パイログラファイト被覆管と,これに更にタンタル,ジルコニウム,ランタンのいずれかの炭化物を被覆した管,及びタンタルはく内張りした管を用いて,主として希土類元素を分析対象としてグラファイト炉原子吸光特性を検討した. 100回までの測定では,タンタルはく内張り管を用いたときの感度は,他の処理管や未処理管を用いたときよりも極めて感度が高いが,100回を越すと急に感度は低下する. 金属炭化物被覆管の感度特性は3種類とも大差ないが,未処理管に比べて(6〜20)倍,パイログラファイト管に比べて(1.5〜3)倍であった. ランタン炭化物被覆管の寿命は,約40回ごとの再生処理を行うことにより,タンタルはく内張り管の約6倍,パイログラファイト被覆管の約2倍,未処理管の約3倍であった. 叉,酸の種類や濃度の検討では塩酸を用いる場合が扱も干渉が少なかった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-03-05
著者
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酒井 馨
宇都宮大学工学部環境化学科
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酒井 馨
日立計測エンジニアリング(株)テクノリサーチセンター
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趙 貴文
中国科学技術大学化学系
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王 守信
中国科学技術大学化学系
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朱 明陽
中国科学技術大学化学系
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趙 貴文
中国科学技術大学
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