高速液体クロマトグラフィーによる16種希土類元素の分離
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概要
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高速液体クロマトグラフィーによる16種希土類元素の分離に関する研究を行った.0.4Mα-ヒドロキシイソ酪酸(α-HIBA)を溶離液とし,クーロメトリー検出器により希土類元素イオンを検出する.迅速分離にはpHグラジエントが有効であることを認めた.その際,溶離開始時の溶離液のpHは3.50で,最終時のpHは7.00である.カラム温度が高いほど分離は向上する.陽イオン交換樹脂カラム(9mm i.d.×150mm),カラム温度80℃,0.4M α-HIBAを溶離液とし,pH 3.50〜7.00グラジエントを用いて,16種希土類元素を75分で分離した.相隣る両元素の分離度はほぼ1.38〜3.85の間で,最も分離困難なY-Dyで0.91であった.検出下限は(0.11〜0.67)*g(S/N = 2)であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1982-02-05