トリオクチルエチルアンモニウムブロミドとキシレノールオレンジによる希土類の抽出吸光光度定量
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概要
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トリオクチルエチルアンモニウムプロミド(TOEA)のキシレン溶液で,希土類-キシレノールオレンジキレートを溶媒抽出し,希土類を吸光光度定量する方法について研究した.抽出最適pHはランタンで6.3〜6.7,プラセオジムで6.3〜6.5,セリウムで5.8〜6.9,ガドリニウムで5.7〜6.9,ジスプロシウム5.5〜6.8である.有機相に抽出された三元錯体の吸収極大はランタン,セリウム,プラセオジムで605nm,ガドリニウムで596nm,ジスプロシウムで590nmである.感度は高く,有機相における三元錯体のモル吸光係数はランタンで1.53×10^5,プラセオジムで1.42×10^5セリウムで1.35×10^5,ガドリニウムで8.5×10^4ジスプロシウムで8.2×10^4cm^<-1>mol^<-1> 1 である.マスキング剤としてトリエチレンテトラミンや1,10-フェナントロリンが有効であるが,それらを使用しても,トリウム,バナジウム,ウラン,ビスマス,アルミニウム,ジルコニウム,クロムは妨害する.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-10-10
著者
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