チモール光度法によるウラン中の窒素の定量
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概要
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さきに著者らが報告したチモールを用いるアンモニア窒素の光度定量法を応用し,金属ウラン,酸化ウラン中のこん跡窒素ならびに窒化ウラン,炭窒化ウラン,炭化ウラン中の窒素の定量法を確立した.不純物窒素の分析では試料は塩酸-過酸化水素水で,他の試料は塩酸-ホウフッ化水素酸で溶解することにより窒素を定量的にアンモニア体とすることができる.クエン酸塩でマスクすることにより分離することなく,0.8gまでのウラン中の3〜80μgの窒素を定量することができる.アルミニウム,ニッケル,鉄,クロム,銅,マンガンの各200μgが妨害しない.他法と比べ本法は定量下限が低いだけでなく,分離操作を含まないので簡単,迅速である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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