陽イオン交換分離-アルセナゾIII光度法によるジルコニウム及びその合金中のこん跡ウランの定量
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概要
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フッ化水素酸溶液中ではウラン,ジルコニウムともフッ化物陰イオン錯体を形成するが,これにホウ酸を加えるとフッ化物イオン濃度が低減するためウランはフッ化物陽イオン錯体となる.又,フルオロホウ酸イオンが解離するので,フッ化物イオン濃度はジルコニウム濃度に影響されず,常に一定である. これらを利用して多量ジルコニウムからのこん跡ウランの陽イオン交換分離法を確立した.又,同法をジルカロイ標準試料及び原子炉燃料被覆管の分析に適用するための諸検討を行った.確立した方法を10分析所で追試した結果,試料2g中の1ppm レベルのウランを相対標準偏差10%で定量できることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-01-05
著者
-
木原 壮林
(現)京都大学化学研究所
-
橋谷 博
島根大学理学部化学科
-
安達 武雄^[○!R]
日本原子力研究所
-
吉田 秀世
日本原子力研究所
-
井澤 君江
日本原子力研究所
-
吉田 秀世
日本原子力研究所東海研究所分析センター
-
安達 武雄
日本原子力研究所東海研究所分析センター
-
橋谷 博
島根大学理学部化学教室
-
井澤 君江
日本原子力研究所東海研究所分析センター
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