カラム電極を用いる電気分析化学
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概要
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定量的な電気分解を迅速に行なうための方法論的研究が近年多く行なわれている.それらのうち,電極物質を復極剤溶液の流れる電極室に充てんした,いわゆるカラム電解法は,それ以外の方法に比べて次のような特長を有する.(1)溶液の量に対する電極表面積の割合を圧倒的に大きくすることができる.(2)復極剤溶液が流れている電解であるから拡散層の厚さが薄い.したがって,非常に迅速に目的成分のすべてを電解でき,希薄溶液からの濃縮分離,微量元素の定量,不安定物質の迅速調整,電極反応機構の解明,あるいは連続分析,管理分析など多くの応用が期待できる.<BR>最近では,カラム電解法についての報告も多く,カラム電解用の装置も販売されている.以下に,カラム電解法の基礎および応用についての最近の報告,著者らの経験およびカラム電解法の問題点などについて述べる.なお,カラム電解法については藤永の解説を参照していただきたい.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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