血中Immune Complex高値を認めたPolymyalgia Rheumaticaの一例
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概要
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72歳のPolymyalgia Rheumatica (PMR)の一例を報告する.患者は, 1982年12月下旬より, 38.5°C程度の発熱,軽度の筋肉痛, morning stiffnessを初発症状とし,次第にその程度も増強, 1ヵ月後には体動不能となった.入院時検査所見では,白血球増加,血沈亢進, α2-globulin増加, CRP陽性などがみられたが,筋由来酵素の上昇はなかった.筋生検では,筋肉小血管周辺への軽度のリンパ球,形質細胞の浸潤があったが,筋線維の変性壊死は認めなかった.側頭動脈生検では,血管内膜の肥厚がみられたが,巨細胞の浸潤はなかった,本症例は, BirdらのPMRの診断基準をすべて満たし, definite PMRと診断した.プレドニン投与にもきわめてよく反応し,投与後約2週間でまったく症状は消失,現在まで再燃していない.本症例では, Clq binding assayで血中immune complexが高値を示した.
著者
-
塩川 優一
順天堂大学
-
高崎 芳成
順天堂大学 医学部膠原病内科
-
橋本 博史
順天堂大学
-
関川 巖
峡東病院内科
-
滝 和博
順天堂大学医学部病理
-
滝 和博
順天堂大学医学部第一病理学
-
奈須 一
峡東病院内科
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