ヒト末梢血リンパ球をもちいたin VitroにおけるSecondary Mixed Lymphocyte Cultureの基礎的検討

概要

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最近, リンパ球混合培養 (MLC) により検出される LD 抗原は主要組織適合抗原のひとつとして注目されてきている.今回, われわれは, LD typing への応用が期待される in vitro における secondary MLC をおこない, primary MLC と比較検討した.primary MLC は反応細胞 1.0×10^5個, 刺激細胞 3.0×10^5個を5%非働化ウシ胎児血清添加培養液 (RPMI1640) 0.2ml 中に浮遊させ, 円底のマイクロプレートをもちい5日間培養し, 培養終了の6時間前に H-TdR 0.2μCiを加え, その放射活性を測定した.secondary MLC は, 1.0×10^7個の反応細胞と同数の刺激細胞をもちい14日間の MLC をおこない, えられた感作リンパ球を反応細胞として primary MLC に準じた方法でおこなつた.その結果, secondary MLC では primary MLC にくらべ反応が促進し, 特に感作にもちいたリンパ球で刺激した場合には顕著に反応が促進することが観察された.このことから secondary MLC による rapid LD typing や matching の可能性が示唆され, 免疫応答の解析や臓器移植時の matching への応用が期待される.
日本アレルギー学会の論文
1978-06-30