Natural Killer(NK)細胞感受性標的細胞に対するマウス培養脾細胞のキラー活性に関する検討 : 特にNK細胞との異同に関して
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概要
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マウス脾細胞をin vitroで培養すると, マウスのNK細胞に感受性の高い標的細胞を障害するキラー細胞が出現した.このキラー細胞は, NK細胞に似た標的細胞障害選択性を有し, NK細胞を除いた培養ではキラー活性の出現は著しく抑制された.短時間培養実験からもin vivoに存在するNK細胞がin vitro培養でその活性を失うことなく, より強いキラー活性を獲得していくものと考えられた.C3Hマウス脾臓 NK細胞を抗Thy 1抗体+補体で処理すると約15%の活性が失われ, in vitro誘導キラー細胞では35-40%の活性が失われた.一方, NK細胞のほとんどはasialo GM_1陽性だが, 培養細胞はほとんど陰性であつた.したがつて, in vitro培養によつてマウス脾臓中のasialo GM_1陽性NK細胞は陰性細胞に, Thy 1陰性NK細胞の一部は陽性細胞に移行する可能性が考えられた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1980-09-30
著者
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