東アジアの在来牛および野生バンテンの体型測定値についての主成分分析
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概要
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東アジアの在来牛の起原および系統史の解明の一助とするため,東アジアの16種類(または地域)の在来牛およびジャワ島のパンテン(Bos banteng)の体型測定値に,本橋1)の海南島牛および柳川2)のシンド種についてのデータを含めて,相関行列にもとつく主成分分析を実施した.その結果:(1) 大きさの因子(第1主成分)では,インドネシアのグラティ牛とオンゴール種が大型で,他の在来牛から明らかに分離された.(2) 形の因子(第2主成分)では,北方系牛(primigenius-type)の口之島野生牛および見島牛は,ゼブ型インド牛(zebu-type)のオンゴール,シンドの両種と遠く分離した.(3) 第3主成分で,バンテン•バリ牛が他の在来牛と分離•識別された.(4) 海南島牛を含めた東南アジアの黄牛群は,相互に近似した関係を示したが,大きさの因子で,フィリピンのバタンガス牛•パラワン在来牛および台湾黄牛が他の黄牛よりも大きく,形の因子で,フィリピンのバタンガス牛•イロコス牛•パラワン在来牛が,スマトラ島,マレー半島およびタイ国の在来牛と多少分離した.(5) 野生バンテンはその家畜型といわれるバリ牛より大型であったが,形の因子では近似していた.すなわち,東アジアの在来牛は,体型測定値の主成分分析によって,おおよそ,北方系牛,ゼブ型インド牛,バンテン•バリ牛および黄牛群の4群に区分された.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
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大塚 閏一
畜試
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並河 鷹夫
名古屋大学大学院生命農学研究科・応用分子生命科学専攻
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並河 鷹夫
名古屋大学大学院生命農学研究科
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並河 鷹夫
日本動物遺伝育種学会
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並河 鷹夫
名古屋大学大学院生命農学研究科応用遺伝・生理学講座
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野澤 謙
Emeritus professor of Kyoto University
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大塚 閏一
鹿児島大学農学部家畜解剖学教室
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OTSUKA Junichi
Laboratory of Veterinary Anatomy
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野澤 兼
中京大学教養部
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大塚 〓一
鹿児島大
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Otsuka Junichi
Loboratory Of Veterinary Anatomy
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野澤 謙
京都大学霊長類研究所
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大塚 閏一
鹿児島大学農学部
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並河 鷹夫
名古屋大学農学部
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