中国雲南省の黄牛の乳蛋白変異
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概要
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中国雲南省の黄牛4地方品種(昭通牛,文山牛,大理牛,版納牛)の乳蛋白変異を調査した.薄層ポリアクリルアミドゲルの等電点電気泳動で81試料を同時検索した結果,β-ラクトグロブリンに5種類の分子(A,B,E,Y,Z),αS1ーカゼインに3種類の分子(B,C,X),βーカゼインに4種類の分子(A1,A2,A3,B),κ-カゼインに3種類の分子(A,B,Y)が検出できた.品種間に主要な遺伝子タイプの違いはなく,頻度の分化が認められた.平均へテロ接合率で推定した品種内の変異性は昭通牛(36%)と文山牛(45%)で高く,版納牛(20%)で低かった.類縁関係を主成分分析で推定したとにろ,黄牛をインド系牛とヨーロッパ系牛の中間型とみなす考えを支持する結果が得られた.また,黄牛の品種によりインド系牛やヨーロッパ系牛に対する近縁性に違いがあることが予想された.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
-
川本 芳
京都大学霊長類研究所
-
Kawamoto Y
Kyoto Univ. Aichi Jpn
-
橋口 勉
鹿児島大学農学部
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並河 鷹夫
名古屋大学大学院生命農学研究科
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劉 愛華
中国科学院昆明動物研究所
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許 文博
雲南農業大学
-
施 立明
中国科学院昆明動物研究所
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天野 卓
東京農業大学
-
Kawamoto Y
Primate Research Institute Kyoto University
-
楊 鳳堂
中国科学院昆明動物研究所
-
川本 芳
京都大学霊長類硬究所
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