生長, 生理機能及び新芽全窒素含量からみた幼茶樹の窒素施肥反応
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概要
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生長や生理機能あるいは新芽品質からみた茶樹の適正栄養水準を明らかにするために,窒素施用量を変えてポット栽培した2年生茶樹の施肥反応性について検討した。施肥は1N区(200mgN/ポット/年,10kgN/10a/年に相当)を基本単位として,8段階(ON区〜12N区)の窒素水準処理区を硫安を窒素源として設けた。<BR>樹体中の全窒素量は4N区までは増えたが,それ以降は頭打ちとなった。その結果,施肥窒素の吸収効率は窒素施用量の増大にともなって指数関数的に低下した。茶樹の生長量及び成葉の光合成活性は,4N区までは窒素施用量の増加にともなって増大し,それ以降は横這い状態となった。根の呼吸活性に対する.施肥量の有意な影響は認められなかった。一方,一番茶新芽の生長量及び全窒素含有率は,8N区までは窒素施用量の増大につれて増大した。<BR>このように,新芽品質からみた適正な窒素施用量は生長や生理機能からみた場合より高い値を示し,このことが茶園の多肥問題を引き起こした一因と考えられた。なお本実験の範囲内では,多肥によるチャの生長や生理機能への悪影響は検出されなかった。
- 日本茶業技術協会の論文
著者
-
岡野 邦夫
農林水産省、野菜・茶業試験場
-
松尾 喜義
野菜茶業研究所茶生産省力技術研究チーム
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忠谷 浩司
滋賀県茶業指導所
-
松尾 喜義
農林水産省野菜・茶業試験場
-
松尾 喜義
野菜茶試
-
松尾 喜義
農林水産省四国農業試験場
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