同種皮膚移植免疫による抗豚リンパ球型血清の作製

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概要

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同腹豚10頭の交換皮膚移櫨免疫によって抗豚リンパ球型血清の作製を試み,抗体産生と移植皮膚片の生着期間の関係および抗血清の特異性の分類について検討を行った.最初に抗体産生が認められたのは1次免疫後平均22日で,最終的には全個体に抗体の産生を認め,16-8,192倍の抗体値をもつ抗血清が作製された.移植皮膚片の生着期間は1次免疫では平均5.7日,2次免疫では4日以内に拒絶された.1次移植皮膚片の生着期間の長短と抗体産生の遅速および抗体価との間には有意の関係が認められなかった.しかし,2次移植皮膚片がすべて4日以内にwhite graftの状態で拒絶されたことから,産生された抗体は組織適合性抗原と関連があるものと推察される.なお作製した抗血清はその特異性から6種に分類された.
社団法人日本畜産学会の論文

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