給与飼料と給餌後の時間によるめん羊第一胃内繊毛虫,Entodinium属の貯蔵多糖類含量の変化
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概要
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給与飼料と給餌後の時間による第一胃内繊毛虫,Entodinium属の体内多糖類含量の変化を測定するために,2頭のめん羊に30gの乳製カゼインを含む高蛋白質飼料(PD),70gのバレイショ澱粉を含む高澱粉質飼料(SD)を給与した.第一胃内容液を2時間毎にフィステルより採取して,第一胃内容液の性状とEntodinium属の体内多糖類含量を測定し,次の結果を得た.1) VFA濃度はSD給与及びPD給与した場合,それぞれ給餌4時間後と2時間後に最高となった.2) 第一胃内容液のpHはVFA産生に伴って6.8〜6.4の範圏で変化した.3) アンモニア態窒素濃度はPD給与した場合に高かった.4) 繊毛虫のGlutamic pyruvic transaminase活性は,PD給与した場合の方が常に高く,給餌2時間後で著しい増加があった.5) Entodinium属の繊毛虫数はSD給与した場合は著しく増加し,PD給与の時より2倍以上多かった.6) 給餌2時間後までの繊毛虫体内多糖類含量の増大は,SDを給与した場合,及びPDを給与した場合,それぞれ第一胃内容液1ml当りでは20,2mgであり,繊毛虫数(10万個体)当りでは3.5,1.2mgであった.また,給餌2時間後から給餌10時間後までの間に,第一胃内容液1ml当りで21.5(SD),3.2(PD)mg,繊毛虫数(10万個体)当りで3.5(SD),1.3(PD)mgの虫体内多糖類が減少した. 日畜会報,50(1):1-7,1979.
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