草食動物から嫌気性藻菌類の分離とそれらの化学組成

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概要

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ヒツジ,ウシ,ヤギ,日本シカ,日本カモシカ,ジャコウウシ,ウマ,ポニーの消化管内容物または新鮮糞から嫌気性藻菌類をJoblinの培地を用いたロールチューブ法で分離した.得られた藻菌類のコロニー数は,試料1ml当り消化管内容物(ルーメンおよび盲腸)で103,糞試料1g当りで102のオーダーであった.ヒッジのルーメン試料からNeocallimastix属,Piromyces属,ウマの糞試料からCaecomyces属の藻菌を単離し,それらの化学組成を調べた.アミノ酸組成は3種の藻菌とも類似しており,Entodinium属のルーメンプロトゾアのそれとよく似た組成であった.脂肪酸組成も藻菌種間に大きな差異はないものの長鎖脂肪酸,とりわけオレイン酸含量が多く,凍結乾燥菌体の総脂肪酸の33〜45%(w/w)も占めていた.また,3菌種ともチキンが検出でき,3.4〜4.3%含まれていることが分った.

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