トラフグ種苗生産中のテトロドトキシン含量変化
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概要
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フグの安全確保に資するため,天然トラフグ(試料魚No. 1,No. 2)から採取した卵を人工受精させ,屋内水槽施設(50日間)および海面生簀(48日間または38日間)で飼育したトラフグ仔稚魚のテトロドトキシン(TTX)含量を調べた.トラフグNo. 1のTTX含量は受精卵では13.0 μg TTX/gで,孵化直後67.6 μg TTX/gに上昇したが,その後漸減し孵化後98日目に0.28 μg TTX/gまで低下した.一方,1個体当たりの総TTX含量は受精卵から孵化後30日目までは0.01〜0.03 μg TTXを維持したが,50日目に0.63 μg TTXとなり,海面生簀飼育中に顕著に増加し98日目に4.80 μg TTXとなった.トラフグNo. 2はNo. 1に比べTTX含量はやや低かったが,種苗生産中のTTX含量変化はトラフグNo. 1と同様の傾向を示した.
著者
-
塩見 一雄
東京海洋大学 食品生産科学科
-
嶋倉 邦嘉
東京海洋大学海洋科学部海洋食品科学科
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嶋倉 邦嘉
東京海洋大学海洋科学部
-
長島 裕二
東京海洋大学海洋科学部
-
塩見 一雄
東京海洋大学 食品生産科学科
-
又木 功
東京海洋大学海洋科学部
-
豊田 真秀
東京海洋大学海洋科学部
-
中島 博司
三重県水産研究所
-
津本 欣吾
三重県水産研究所
-
長島 裕二
東京海洋大学
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塩見 一雄
東京海洋大学海洋科学部
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