ELISA法による食品中の頭足類アレルゲンの検出
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概要
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スルメイカ精製トロポミオシンを免疫原として,頭足類トロポミオシンに特異的に反応するモノクローナル抗体を作製し,頭足類トロポミオシン測定用のサンドイッチELISA法を確立した.本法では,頭足類に分類されるいか類,たこ類のトロポミオシンとは全般的に反応したが,甲殻類および貝類トロポミオシンとの交差率は0.1%未満であった.また,食品全般においても頭足類以外で反応は認められなかった.検出感度は頭足類総タンパク質濃度で0.24ppmであり,食品表示に求められる数ppmレベルの測定に十分な感度であった.再現性もCV値10%未満であったことから,精度よく測定できると考えられた.さらに,市販加工食品においても頭足類の原材料表示のある食品のみに反応性を示した.したがって,本法は頭足類トロポミオシンに対して特異的であり,加工食品における頭足類検出法として使用可能であると考えられた.
著者
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柴原 裕亮
日水製薬株式会社 研究開発部
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上坂 良彦
日水製薬株式会社 研究開発部
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阿部 晃久
日本水産株式会社 食品分析センター
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山田 彰一
日本水産株式会社 食品分析センター
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潮 秀樹
東京海洋大学 食品生産科学科
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塩見 一雄
東京海洋大学 食品生産科学科
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塩見 一雄
東京海洋大学 食品生産科学科
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上坂 食彦
日水製薬株式会社 研究開発部
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