頭胸部を含む非加熱甲殻類のELISA法に適した抽出方法の開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
非加熱の「えび」および「かに」の全身を検体としてELISAキットで測定したとき,頭胸部に含まれるプロテアーゼが抽出操作中にトロポミオシンを分解するために反応性が低下することが判明した.そこで,プロテアーゼの影響を回避するための有効な抽出方法として加熱抽出法を開発した.非加熱の各種甲殻類を用いて加熱抽出法を評価した結果,通常抽出法と比較して反応性の改善が確認された.また試料を加熱後に通常抽出法を行ったときの測定値を100%とした場合,加熱抽出法の測定値は93〜107%であった.頭胸部を含む非加熱の「えび」および「かに」の測定には,本研究で確立した加熱抽出法が有効であると考えられる.
著者
-
柴原 裕亮
日水製薬株式会社 研究開発部
-
上坂 良彦
日水製薬株式会社 研究開発部
-
阿部 晃久
日本水産株式会社 食品分析センター
-
塩見 一雄
東京海洋大学 食品生産科学科
-
塩見 一雄
東京海洋大学 食品生産科学科
-
阿部 晃久
日本水産株式会社 食品分析センター
-
畝尾 規子
日本水産株式会社食品分析センター
-
大橋 英治
日本水産株式会社食品分析センター
-
山田 一多
日水製薬株式会社 診断薬研究部
-
柴原 裕亮
日水製薬株式会社 研究開発部
-
柴原 裕亮
日水製薬株式会社
-
上坂 良彦
日水製薬
-
上坂 良彦
日水製薬株式会社 研究開発部
-
大橋 英治
日本水産株式会社 食品分析センター
-
上坂 良彦
日水製薬株式会社 診断薬研究部
-
畝尾 規子
日本水産株式会社 食品分析センター
関連論文
- スルメイカの塩辛摂取後に発症したアニサキスアレルギーの1例 : 精製及び組み換えアレルゲンを用いたアレルゲン解析を含めて
- ニジマスコラーゲンα2鎖の主要IgEエピトープ
- ニジマスコラーゲンα2鎖の主要IgEエピトープ
- 加工食品中の甲殻類タンパク質定量検査法における標準品調製法の検討
- いわゆる健康食品に含まれる甲殻類様タンパク質量の実態調査
- ELISA法による食品中の頭足類アレルゲンの検出
- シーフードによる職業性の接触蕁麻疹と口腔アレルギー症候群の1例
- 魚介類アレルゲンに関する最新の分子生物学的知見
- トラフグ種苗生産中のテトロドトキシン含量変化
- 食品原材料中に含まれる「えび」、「かに」等の甲殻類タンパク質の実態調査
- 頭胸部を含む非加熱甲殻類のELISA法に適した抽出方法の開発
- 甲殻類アレルゲン
- サンドイッチELISA法による食品中の甲殻類アレルゲンの検出
- P142 甲殻類の交差抗原性の検討(食物アレルギー・他(1)-2, 第19回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- P141 魚アレルギー6例の臨床的特徴と原因抗原についての検討(食物アレルギー・他(1)-2, 第19回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 160 アスピリン1.5gの組み合わせ負荷試験により診断し得た,イカの食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例(食物アレルギー7,第58回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 102 アニサキスアレルギーにおける精製及び組み換えアレルゲン9種を用いたプリックテストの検討(食物アレルギー3,第58回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 234 ホタテなどの貝類によりアナフィラキシーを繰り返し,遷延性アナフィラキシーに至った1例(食物アレルギー4,一般演題(デジタルポスター),第57回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 306 アニサキス新規アレルゲンSXP/RAL-2 protein様タンパク質の精製およびcDNAクローニング(アレルゲン,抗原5,一般演題(口演),第56回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 304 マサバパルブアルブミンのIgE反応性に対するCa^結合部位の重要性(アレルゲン,抗原5,一般演題(口演),第56回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 178 頭足類の主要アレルゲンとして同定されたトロポミオシンの一次構造解析(アレルゲン, 抗原(5), 第55回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 27 アニサキス新規アレルゲンDnaJ様タンパク質のcDNAクローニングおよび発現(アレルゲン, 抗原(4), 第55回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 331 アニサキス新規16kDaアレルゲンのcDNAクローニングおよび大腸菌における発現
- 100 アニサキス新規アレルゲンのcDNAクローニングおよび大腸菌における発現
- 263 パルブアルブミンのアミノ酸配列および含量に基づく魚類血合筋と普通筋のアレルゲン性評価
- 「えび」, 「かに」のアレルギー表示の義務化
- 4.魚介類アレルゲンの免疫生物学とアレルギー疾患(IV.アレルゲンから見たアレルギー疾患,専門医のためのアレルギー学講座)
- S10-4 魚類間および甲殻類・軟体類・昆虫類間の交叉反応性(ここまでわかったアレルゲンの交叉反応性,シンポジウム,第57回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- P259 鶏卵アレルギーに,魚・鶏肉・畜肉由来コラーゲンに対するアレルギーを合併した1例(食物アレルギー・他(2)-1, 第19回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- ELISA法による食品中の頭足類アレルゲンの検出
- P5-5-2 魚の成分であるパルブアルブミンによる接触蕁麻疹と口腔アレルギー症候群の1例(P5-5食物アレルギー3,一般演題,第22回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 161 魚アレルギーの3例 : 原因抗原解析に関する検討と共に(食物アレルギー7,第58回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- わが国における Ready-to-Eat 水産食品の Listeria monocytogenes 汚染
- 魚類アレルギーの3例 : 原因抗原解析に関する検討とともに
- アスピリン1.5gの組み合わせ負荷試験により診断し得た,イカによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例
- 1.水産食品のアレルギー問題(日本水産学会水産利用懇話会)(懇話会ニュース)
- P116 アニサキスアレルギーの臨床的特徴,及びcomponent-resolved diagnosticsに関する検討(植物・昆虫アレルギー,ポスターセッション,第24回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- サケ類Oncorhynchus masou masou の陸封型(ヤマメ)と遡河型(サクラマス)のアレルゲンの比較解析
- イカ摂取により発症したと考えたアニサキスアレルギーの1例 : Ani s 1, 2および12ならびにトロポニンCの陽性例
- イカ摂取により発症したと考えたアニサキスアレルギーの1例 : Ani s 1, 2および12ならびにトロポニンCの陽性例