企業におけるリスクコミュニケーションのゲーム理論によるモデル化—ガーディアン・エージェントの機能と有効性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Risk information disclosure by companies has recently become headline news in Japan. In risk communication situations, companies must disclose risk information to customers. However, there are incentives not to do so. Moreover, a gap lies between the amount of risk information known by the companies and the amount of risk information given to the customers. Using game theory, Umehara and Ohta (2005) develops game models for risk information disclosure interactions between government agencies and the public that interpret the publics payoff structures using March and Simons theory of satisficing decision-making, and that interpret government agencies payoff structures using Tversky and Kahnemans cumulative prospect theory. We use this risk information disclosure game model to analyze the recall of products by an automobile maker and classify the interactions between the company and its customers into five games: a voluntary disclosure game, risk information searching games (1, 2, 3), and a compulsory disclosure game. The transitions that a company manager makes from one game to another correspond to that managers subjective risk-assessment of the probability that non-disclosure would be discovered by the customer. If the probability of discovery is deemed to be low, managers play a compulsory disclosure game, and if it is deemed high, they play a voluntary disclosure game. Customers searching activities increase the risk-probability assessment and hasten a managers change from a compulsory disclosure game to a risk information searching game. Thus, if there are a lot of customers searching for information, managers will be pressed to disclose risk information. Next, we use the risk information disclosure game as a model to assess methods for reducing the information gap between companies and customers. The role of a guardian agent in this is examined. We find that the presence of the agent causes managers playing the game to change from non-disclosure to disclosure. Finally, from an operation-cost viewpoint, risk information disclosure in an environment where a guardian agent is always active is considered. On the basis of this study, we believe that the information gap between government agencies and the public would be far smaller if explanations and support are provided from experts in related fields, such as government agencies or facilitators.JEL Classification: C72, D81, D82, M14
著者
関連論文
- 消費者間オンライン取引における評判管理システムの分析(エージェント・アプローチ : 経営情報学の新しいパラダイムをめざして)
- 企業内SNS導入における有効性に関する調査研究
- C2C市場における個人の情報行動の分析 : 評判管理システムに対する実験的アプローチ(岩手の会)
- 情報空間の生成と社会的ジレンマ問題の研究
- 評判管理システムの可能性 : C2C取引の人工市場モデル(社会システムにおける知能 : エージェントと社会基盤)
- 評判管理システムの可能性 : C2C取引の人工市場モデル(社会システムにおける知能(エージェントと社会基盤))(「社会システムにおける知能」及び一般)
- 自治体が開設した地域SNSの目的及び効果に関する実態調査と検証 (第16回社会情報システム学シンポジウム)
- ハッシュ関数を用いた公平を電子抽選方法
- 企業におけるリスクコミュニケーションのゲーム理論によるモデル化—ガーディアン・エージェントの機能と有効性
- ソーシャルメディアによる組織・コミュニティの変革
- ネットワーク構造がもたらす協調の頑健性と脆弱性(ネットワークが創発する知能)
- ネットワーク構造がもたらす協調の頑健性と脆弱性
- 環境配慮行動を促す環境教育プログラム開発のためのパスモデルの構築
- C2C市場における個人の情報行動の分析 : 評判管理システムに対する実験的アプローチ
- 実験的アプローチによる評判管理システムの有効性の分析 : C2C市場における協調行動の進化(セッション : 社会システムと知能(社会システムと創発), 「社会システムにおける知能」及び一般)
- 実験的アプローチによる評判管理システムの有効性の分析 : C2C市場における協調行動の進化
- 実験的アプローチによる評判管理システムの有効性の分析 : C2C市場における協調行動の進化(社会システムと知能(社会システムと創発), 「社会システムにおける知能」及び一般)
- 査読論文 消費者間オンライン取引における注目情報--協調行動進化に対する実験的アプローチ (特集 シミュレーション&ゲーミングのデザイン事例)
- オンラインコミュニティにおけるソーシャル・ネットワーク分析のための肯定度モデル
- リンク構造と共起関係を用いたWeb空間の視覚化(情報抽出・構造分析)(ユビキタス社会における情報流通および一般)
- ソーシャルメディアによる組織・コミュニティの変革
- アーティストネットワークを用いたインディーズアーティスト推薦システムの構築
- 組織のITセキュリティ推進のゲーム理論による分析-セキュリティ推進部門と従業員間の指示と実施のゲーム-
- MySpaceを用いたインディーズ推薦システムの構築
- OR/MSとシステム・マネジメント研究部会報告(部会報告)
- 6T-2 アーティストネットワークを用いたインディーズアーティスト推薦システムの提案(音楽推薦・演奏支援,学生セッション,人工知能と認知科学,情報処理学会創立50周年記念)
- 動的なトピック分類に基づくNoveltyを考慮した推薦アルゴリズムの提案
- 消費者の情報行動調査とGini係数による消費の集中の測定(マーケティング)
- 音楽ソフト市場における消費者選択の多様性に対する情報チャネル効 : Winner-Take-All現象へのAgent-Based Approach
- 日本学術会議経営工学研究連絡委員会第4回シンポジウム
- 自己生成パラダイムと社会情報学
- ユビキタス・ネットワークとリスク・コミュニケーション(シンポジウム, ユビキタス・ネットワーク時代の社会情報学)
- 情報システムのハーネシング効果と組織知能(組織知能とOR)
- 実験的アプローチによる評判管理システムの有効性の分析 : C2C市場における協調行動の進化
- 学術の今日と明日 ユビキタス時代のリスク・コミュニケーションと社会情報学
- 国際派遣報告 デジタル経済と生産管理--2001年生産及び管理学会(POM)国際会議
- 情報システムの統治組織体制の有効性比較
- リスク情報開示ゲームの提案 : 行政のリスク情報開示と住民の満足化に関するゲーム理論による分析
- パーソナリステイック・エージェントのもたらす情報の組織化
- パーソナリステイック・エージェントのもたらす情報の組織化
- 4S-7 ニュース特性と個人の嗜好に合わせた動画ニュース推薦システムの提案(マルチメディア,学生セッション,データベースとメディア,情報処理学会創立50周年記念)
- 4S-6 動画ニュース選択のためのニュース評価指標の構築に関する研究(マルチメディア,学生セッション,データベースとメディア,情報処理学会創立50周年記念)
- MySpace を用いたインディーズ推薦システムの構築
- D-017 話題性を考慮した動画ニュース推薦システムの提案(データベース,一般論文)
- D-016 共起タグを用いた時間変化する話題の抽出手法の提案(データベース,一般論文)
- 態度のゆらぎ : マルチエージェントシステムによる組織シミュレーション
- 態度のゆらぎ : マルチエージェントシステムによる組織シミュレーション
- 生活医療情報における情報組織化システムに関する研究
- 生活医療情報の組織化におけるサイバーコモンズモデル
- 生活医療情報の組織化におけるサイバーコモンズモデル
- OR/MSとシステム・マネジメント研究部会 中間報告(ペーパーフェア)
- OR/MSとシステム・マネジメント研究部会中間報告(ペーパーフェア)
- マルチエージェント理論構築のための離散時間記号シミュレータの開発
- パーソナリティモデルを導入したマルチエージェントシステムにおける硬直化メカニズムの解明
- パーソナリティから創発される組織の硬直化現象について
- 階層組織とネットワ-ク組織との対比と情報技術の影響に関する数理的考察
- 特殊災害時の消防活動における組織間連携に関する研究 (第2部 平成15年度委託研修生研究論文)
- 態度のゆらぎによる再組織化過程シミュレーション(数理社会学とシミュレーション)
- パーソナリスティックエージェントに基づく組織硬直化に関する研究
- ポストエ-ジェントとしての操作的オ-ガニゼ-ション指向モデルの可能性 (小特集「ポストエ-ジェント」セッション)
- サイバー・コモンズ : ディジタル社会における社会情報システム学の課題
- 用語間関係に着目した文書間関係に関する統計的分析と分析支援システムの開発
- 用語間関係に着目した文書間関係に関する統計的分析と分析支援システムの開発
- 操作的オーガニゼーションモデルにもとづくマルチエージェントの協調形態生成に関する考察
- 組織知能研究の展開 (日本型経営システムの革新と組織知能)
- 組織間生産流通情報ネットワークの進化過程に関する考察
- 情報ネットワーク企業の組織知能モデル(組織知能と情報ネットワーク企業)
- 特集にあたって(組織知能と情報ネットワーク企業)
- イントラネットとサイバーコモンズ
- 情報共有による境界形成--エ-ジェント間相互作用モデルにもとづくシミュレ-ションによる考察
- 組織知能に関する自己生成的連鎖モデル
- 情報システムの実施過程に関する相互作用アプローチ
- 自己生成的連鎖モデルと組織知能(組織知能)
- 特集に当って(組織知能)
- 地域SNSの目的と効果の関連に関する定量的分析
- 組織のITセキュリティ対策のゲーム理論による分析-セキュリティ推進部門と従業員間の指示と実施のゲーム
- Web機械翻訳再現性評価の研究
- エージェントベースシミュレーションによる知識共有コミュニティの報酬制度設計(情報ネットワーク)
- 社会的ジレンマに基づく環境教育教材が環境配慮行動に与える影響
- ニコニコ動画のログデータを用いたソーシャルノベルティのある動画の発見に関する研究
- 動画のタグ情報を利用したニュースシーンの選択手法の提案
- 地域SNSの目的と効果の関連に関する定量的分析
- ファクターモデルによるインターネット株式掲示板の投稿と株式リターンの分析
- エージェントベースシミュレーションによる知識共有コミュニティの報酬制度設計
- ソーシャル・メディアの可能性 : 社会情報学の視点から(特別講演,PRMUの拓く未来:Webスケール時代のパターン認識)
- 教員用PCで発生したセキュリティ事例の分析-組織のITセキュリティ対策推進モデルを用いた分析
- 社会シミュレーション : モデルの粒度と現象の接合を探る
- 震災時における中心性に基づくTwitterネットワーク分析とアカウント分類
- 東京消防庁における消防活動経験の伝承を支援するSNSの提案
- ニコニコ動画のログデータに基づくソーシャルノベルティのある動画の発見手法の提案
- 社会的ジレンマに基づく環境教育教材が環境配慮行動に与える影響
- インターネット株式掲示板の投稿内容分析に基づくファクターモデル構築の可能性
- ニコニコ動画のログデータに基づくソーシャルノベルティのある動画の発見と評価に関する研究(ライフログ,ライフログ活用技術,オフィスインフォメーションシステム,ライフインテリジェンス,一般)
- 消防職員の活動経験伝承を支援するSNSの提案(入力インタフェース,SNS,ライフログ活用技術,オフィスインフォメーションシステム,ライフインテリジェンス,一般)
- 社会情報学と世界 : 新たな共有と創造に向けて(実証篇)(2012社会情報学会(SSI))学会大会基調シンポジウム,第1回社会情報学会(SSI)学会大会より)
- 3 主体性のあるリソースで構成する環境適応組織の仕組み(II-5 企業・産業・経済2,セッションII,自由報告)
- 4 震災時におけるTwitterネットワーク分析(II-4 メディア・情報行動(SNS)2.セッションII,自由報告)
- 3 経済専門辞書を用いたテキストマイニングによるインターネット株式掲示板の投稿分析に関する研究(I-5 企業・産業・経済1,セッションI,自由報告)
- 社会情報学のスパイラルアップ戦略(社会情報学と世界-新たな共有と創造に向けて(実証篇),基調シンポジウム(実証系))
- 1 営業支援のための内見顧客推薦システムの提案(I-1 情報化と情報システム,セッションI,自由報告)