児童の道具操作における速度・正確性トレードオフの発達変化 : ―なぞり書き,折り紙,シール貼りの3つの課題から―
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概要
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本研究では,3つの手指運動課題を小学生と成人に行ない,学童期における道具操作の発達的変化を検討した。評価の観点は課題遂行速度と正確性であった。被験者は,小学生1年生〜6年生60名(各学年10名)と成人大学生10名である。なぞり書き課題,折り紙課題,シール貼り課題という3つの課題を行い,それぞれ課題遂行時間(運動速度)と正確性を求めた。結果は以下の通りである。(1)幼児期においては運動の正確性は速度よりも発達的に先行した。(2)折り紙課題は全課題の中で最も早く発達的画期を示し,シール貼り課題はなぞり書き課題よりも発達的画期が先行した。
著者
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奥住 秀之
東京学芸大学特別支援科学講座
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國分 充
東京学芸大学
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奥住 秀之
東京学芸大学
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島田 恭子
東京都立府中養護学校
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国分 充
東北大学教育学部
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国分 充
東京学芸大学特別支援科学分野
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島田 恭子
東京学芸大学教育学部
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國分 充
東京学芸大学教育学部
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奥住 秀之
東京学芸大学教育学部
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