Car-Parrinello 法のためのリコンフィギャラブル三次元FFT専用プロセッサ
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概要
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Car-Parrinello(CP)法による第一原理計算における計算時間の大部分は電子状態ベクトルの三次元FFT演算に費やされる。そこで、FFTを専用ロジック化し、FPGAを4個用いたボード上に実装した。FFT単体性能を実測したところ、2.4GHzで動作するXeonを搭載したPCと比較して、ボードあたり10倍程度の性能が実測された。消費電力まで考慮すると50倍の性能比となる。このボードをCP計算に利用することで、ボード2枚(FPGA8個相当)あたり、前述のXeon 1CPUにおけるCP計算と比較して10倍の高速化が実現される。CPコードをさらに高速化するため、FFTとGram-Schmidt直交化を動的再構成可能な単一のFPGAにおいて実行する手法を提案する。
- 日本コンピュータ化学会の論文
- 2005-12-15
著者
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長嶋 雲兵
産業技術総合研究所ナノシステム研究部門
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佐々木 徹
(株)アプリオリ・マイクロシステムズ
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長嶋 雲兵
産業技術総合研究所グリッド研究センター
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長嶋 雲兵
産業技術総合研究所計算科学研究部門
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別役 潔
みずほ情報総研
-
樋口 高年
みずほ情報総研(株)
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長島 雲兵
先端情報研究センター
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長嶋 雲兵
産業技術総合研究所 グリッド研究センター
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