隣人ピア受信状況を考慮したモバイル端末間協調ライブストリーミング(P2Pとセンシング,モバイルアプリケーション,ユビキタスサービス,モバイル分散クラウド,モバイルアドホックネットワーク,センサネットワーク,モバイルネットワーク及び一般)

概要

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近年のスマートフォンの普及に伴い,モバイル・ライブストリーミング・システムの需要が増加している.Cellular-WiFi hybrid networkは,各ピアが自身の携帯電話回線を用いてチャンクを取得しつつ,ピア間の無線直接通信でのチャンク交換によって,より多くのチャンクを受信することができる配信方式である.Cellular-WiFi hybrid networkを用いた端末間協調ライブストリーミングでは,各ピアが自身の携帯電話回線で取得するチャンクを確率的に選択している.しかし,既存手法での取得チャンク決定においては,隣人ピアの携帯電話回線帯域変化を考慮していない.そこで本稿では,隣人ピアの受信状況を考慮することで自身の携帯電話回線使用量を適応的に変化させる手法CSANRを提案する.CSANRでは,ピア間で互いの受信状況を通知し合うことで隣人ピアの受信状況を把握する.そして,隣人ピアの携帯電話回線帯域が低下した場合には,自身が携帯電話回線で取得するチャンク数を増やす.その結果,スケジューリング時に選択されないチャンク数を減少させることができる.また,シミュレーションによって提案手法を評価し,携帯電話回線帯域の変化による影響の軽減を示す.
2013-05-16