臓器統計モデルの位置合わせにおける尤度分布の空間的連続性の考慮(テーマセッション,医用画像の計測・認識・理解,少子高齢化社会の課題)

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概要

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本稿では臓器の点群統計モデルの位置合わせを高精度に行うために,尤度分布の空間的連続性を考慮した高次マルコフ場モデルの導入について報告する.多くの場合点群統計モデルと画像の位置合わせでは,各点近傍のアピアランスしか考慮していない.そのため,対象臓器表面から離れた位置に高い尤度が存在すると,その位置を誤って表面として推定する.その結果,位置合わせの精度が低下していた.本稿では臓器表面を構成する点群を頂点とした三角パッチを生成し,推定する点に隣接する三角パッチの尤度を点推定に用いる手法を提案する.三角パッチ上の座標における尤度分布の項をモデルに追加するため,提案法での臓器モデルは,高次マルコフ場モデルとなる.また,肝臓を対象とした実験では,複数症例に対して位置合わせを行い精度を比較した結果,空間的連続性の考慮により精度が統計的に有意に向上したので報告する.
2013-05-17

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