女子医学生アンケート調査によるファミリーサポートを通したキャリア教育の可能性の検討

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我が国の医学部の入学者に占める女子学生の割合は4割を超え、医師国家試験合格者においても約4割が女子医学生となっている現在、女性医師の勤務の継続、キャリア形成を実現させることは、我が国の医療制度を充実させる上での最重要課題である。そのため、これまでも女性医師の勤務継続支援として、保育施設の設置や再教育制度など様々な対策が取られてきたが、ロールモデルの不在などにより、十分な成果が得られていない。そこで医学部在学中から、女子医学生のキャリア教育の一つとして、ロールモデルである女性医師との日常の交流を図るために、ファミリーサポート活動が有用なのではないかと考え、現役学生の思考や希望を知り、具体的な運営方法を検討するためアンケート調査を行った。,調査は東京女子医科大学の全学生を対象とし、無記名自己記入式のアンケート用紙を用いた。調査項目は女子医大ファミリーサポートの認知度、保育サポート講習会への興味と受講希望、行いたい支援内容、先輩医師から直接学びたい事項、キャリア形成についての教育内容、および回答者の属性とした。調査票の回収数は544通で回収率は84.1%であった。53.9%が保育サービス講習会への受講を希望しており、33.6%が受講後提供会員となり、育児支援を行いたいと希望していた。その理由としては、「自分も将来利用したい」「女性医師の役に立ちたい」「子育て支援をしたい」が多かった。将来結婚して家庭を持ちたいと回答したものは89.9%であり、将来不安に思っていることは、結婚・妊娠・出産、ワーク・ライフ・バランス、およびキャリア形成であった。,本アンケートにより、ファミリーサポート活動はキャリア教育に必要な具体的な将来像を学生が得るために有効であることが示唆された。
2013-08-25

女子医学生アンケート調査によるファミリーサポートを通したキャリア教育の可能性の検討

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