たて糸張力均一条件下における綜絖枠数最小化
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概要
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ドビー織機では,織機に装備された綜絖枠の枚数が多いほど複雑な織物組織を製織することができる.ドビー織機に長目綜絖を導入すると,所望の織物組織を製織するための綜絖枠枚数を減少させることができる.この最小綜絖枠枚数を求める問題はNP困難であり,グラフ彩色アルゴリズムを用いた発見的解法および集合被覆問題に変換し整数計画ソルバで解く厳密解法が提案されている.しかし,長目綜絖を導入したときの製織では,過度の張力がかかるたて糸が存在する場合がある.そのため,所望の織物組織が正しく製織できないという織物欠陥が発生し,織物の品質の低下を招く.そこで,本論文では,たて糸張力が均一であるという条件のもとで綜絖枠数を最小化するという,より現実的な問題を考え,定式化を行い発見的解法を提案する.実際にドビー織機で製織されている織物組織に対して実験を行い,必要綜絖枠数の削減数を評価する.
- 2011-12-09
著者
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