ドビー織機における必要綜絖枠枚数の最小化
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概要
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織物はたて糸とよこ糸から構成され,織物組織のパターンは一般に製織の際のたて糸の動き方でつくられる.ドビー織機を使う場合,織機に装備された綜絖枠の枚数が多いほど複雑な組織を製織することができる.ドビー織機に長目綜絖を導入すると,普通綜絖のみを使用する場合と比較して,所望の織物組織を製織するのに必要な綜絖枠枚数を減少させることができる.本論文では長目綜絖を導入して製織する際に必要な綜絖枠枚数を最小化する方法を提案する.まず,必要な最小綜絖枠枚数が,織物組織図をブール行列とみなしたときのブール階数(Boolean rank)に等しいことを示す.次に,ブール階数を求める問題がグラフ彩色問題に変換できることを示す.最後に,グラフ彩色アルゴリズムを適用し,普通綜絖のみを使用する場合と比較して必要綜絖枠枚数を大きく減らせる組織図があることを実験的に示す.
- 2007-05-11
著者
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