九州中部山岳地帯における天然生アカマツ壮齢林の林分構造
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概要
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発達段階の異なる3つのアカマツ林分を対象に樹種組成およびサイズ構造について解析した。対象林分はいずれも林冠層をアカマツ,亜高木層をモミ・ツガおよび広葉樹,下層をモミ・ツガ,広葉樹で構成されている。議論を簡便化するため,出現樹種をアカマツ,モミ・ツガ,広葉樹aおよび広葉樹bの4つにグルーピングした。樹種グループ組成は,林分の発達に伴いアカマツが減少,モミ・ツガおよび広葉樹aが増加傾向を示し,広葉樹bはほぼ一定密度で推移していた。平均直径および平均樹高はいずれの樹種も林分発達に伴い増大する傾向を示した。林分発達に伴うアカマツとモミ・ツガ,広葉樹aとのサイズ差は,平均直径で増大,平均樹高で一定であった。直径分布および樹高分布は二山型を示し,林分発達に伴いサイズ階層が発達した。また,樹高曲線は林分の発達段階と関係なく同一の傾向を示した。以上の結果から,異なる光環境に由来した樹種グループ間の平均成長速度の違いが,アカマツ林におけるサイズ構造の発達に影響しているものと推測された。
- 森林計画学会の論文
- 1996-09-30
著者
-
今田 盛生
九州大学農学部林学科
-
國崎 貴嗣
岩手大学農学部
-
國崎 貴嗣
九州大学農学部
-
今田 盛生
九州大学農学部演習林
-
今田 盛生
九州共立大学工学部
-
今田 盛生
九大 農
-
國崎 貴嗣
九州大学農学部林学第一講座
-
今田 盛生
九州大学農学部
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