間伐による人工林の林内見通しの変化
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概要
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森林景観管理を行う上で,保育作業による人工林の林内景観の変化パターンを把握することは重要である。そこで,間伐による人工林の林内見通しの変化について定量的に検討を行った。対象は九大福岡演習林内の39年生ヒノキ人工林である。まず,この林分にプロットを設定し,立木位置図を作成した。次に,林分に4回の間伐を行い,間伐の前後に4つの撮影ポイントからそれぞれ写真を撮影した後,景観写真から林木本数(写真本数)をカウントした。解析では,各ポイントにおける林分密度と写真本数との関係を調べ,密度変化が林内見通しに及ぼす影響について検討した。その結果,林分密度と写真本数との間には明確な線形関係が見られたが,回帰係数,つまり傾きはそれぞれのポイントによって異なった。傾きの違いには,視点から近い距離に位置する林木群(TNVP)に対する間伐の程度が効いていた。ゆえに,局所的に見た場合,林内見通しの変化には,林分全体に対する間伐強度以上にTNVPに対するそれが影響していると考えられた。
- 森林計画学会の論文
- 1996-03-30
著者
-
今田 盛生
九州大学農学部林学科
-
國崎 貴嗣
岩手大学農学部
-
國崎 貴嗣
九州大学農学部
-
今田 盛生
九州大学農学部演習林
-
今田 盛生
九州共立大学工学部
-
今田 盛生
九大 農
-
國崎 貴嗣
九州大学農学部林学第一講座
-
今田 盛生
九州大学農学部
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