間伐による林内光環境の変化
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概要
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本研究は森林の保全及び水源かん養機能をも考慮した間伐指針を作成するために,林内光環境(直接昼光率)に着目し,間伐による直接昼光率の変化について検討したものである.対象地は九州大学宮崎演習林17林班ろ小班の25年生スギ(Cryptomeria japonica D.Don)林分である.資料の収集方法として,15m×15mの方形プロットを設定し,間伐の前後に全天空写真を撮影し,開空部分の面積から直接昼光率を算出した.間伐は2回に分けて行い,現地調査の結果から間伐率,相対幹距を算出した.これらの資料の解析により,次のような結果を得た.間伐が強度になるにつれて,直接昼光率が増加し,その変動係数は小さくなった.また,本数間伐率,材積関伐率,胸高断面積間伐率及び相対幹距と直接昼光率の関係はすべて線形の関係が認められた.以上の結果から,間伐が強度になるにつれて林床は明るくなり,かつ林床の明るさは均等になることがわかった.また同一林分においては,間伐率及び相対幹距の変化により直接感光率の推定が可能であることが示唆された.As a first step in framing a thinning plan which takes into consideration forest conservation and water conservation functions, this paper describes changes in direct daylight factors (DDF) computed from hemispherical photographs with three thinning rates (based on number of trees, volume, basal area) and relative spacing (Sr) in a Sugi (Cytptomeria japonica D. Don) plantation (25years old) in the Kyushu University Forest in Miyazaki. In an established plot (15m×15m), thinning was carried out twice and hemispherical photographs taken before and after thinning. The results of analysis of the data are as follows: (1) When the stand was thinned out strongly, the DDF became higher and the coefficient of variation smaller. (2) Relationship between the three thinning rates and Sr, and the DDF was approximately linear. From the results obtained above, it is clear that DDF in a stand becomes more uniform after thinning. It is suggested that the DDF after thinning in a stand may be estimated using the thinning rates or Sr.
著者
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増谷 利博
九州大学農学部林学科
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今田 盛生
九州大学農学部林学科
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今田 盛生
九州共立大学工学部
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今田 盛生
九大 農
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岡村 篤憲
九州大学農学部林学科
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増谷 利博
九州大学農学部
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今田 盛生
九州大学農学部
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