エノキタケの子実体形成過程に特異的に発現する遺伝子FVFD30のcDNAクローニングと一次構造解析
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概要
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エノキタケの子実体誘導処理後7日目の菌体からcDNAライブラリーを作製し,ディファレンシャルスクリーニングによりFVFD30遺伝子のcDNAクローンを単離した.ノーザン解析の結果,FVFD30は子実体誘導処理後1日目から10日目の子実体原基形成時までは転写発現していたが,子実体誘導処理以前および子実体成熟期には発現が検出されなかった.この発現特性から,FVFD30は子実体形成の初期段階に関わる遺伝子であると考えられた.FVFD30 cDNAは319アミノ酸残基からなる分子量34,592のタンパク質をコードするORFを含んでいた.既知配列とのホモロジー検索の結果,FVFD30タンパク質は酸化還元酵素である可能性が示唆された.
- 日本きのこ学会の論文
- 1999-10-30
著者
-
佐久間 洋
農林水産省・国際農研
-
三浦 清
北海道大学農学部森林化学
-
佐久間 洋
農水省国際農林水産研究センター
-
三浦 清
北大農
-
三浦 清
北大・農・森林科学
-
金 〓伊
北海道大学農学部
-
佐久間 洋
北海道大学農学部
-
東 智則
北海道大学農学部
-
玉井 裕
北海道大学大学院研究科
-
玉井 裕
北海道大学農学部
-
原田 陽
北海道立林産試験場きのこ部
-
Kim Doolyi
北海道大学大学院農学研究科
-
原田 陽
北海道大学大学院農学研究科
-
安藤 聡
北海道大学大学院農学研究科
-
玉井 裕
北海道大学大学院農学研究科
-
金 〓伊
北海道大学大学院農学研究科
-
原田 陽
北海道立総合研究機構林産試験場
-
東 智則
北海道大学大学院農学研究科:北海道立林産試験場
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