シイタケ菌床栽培における早生樹「ヤナギ」の利用
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概要
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木質系のバイオマス資源作物として注目され,早生樹である2樹種のヤナギ類(オノエヤナギ,エゾノキヌヤナギ)に由来するおが粉が,シイタケ菌床栽培における子実体発生に及ぼす影響を評価した.ミズナラやシラカンバおが粉を用いた場合と比較して,子実体発生重量が大幅に増加するとともに,商品価値の高いMサイズ以上の子実体発生個数が増加傾向を示した.この有効な結果には,樹皮を含むヤナギおが粉の高い窒素含量等が関与している可能性が示唆された.これらの結果から,オノエヤナギやエゾノキヌヤナギを原料とした樹皮を含むおが粉は,シイタケの菌床栽培に有効と考える.
- 日本きのこ学会の論文
- 2014-04-30
著者
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原田 陽
北海道立総合研究機構林産試験場
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宜寿次 盛生
北海道立総合研究機構森林研究本部林産試験場
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檜山 亮
北海道立総合研究機構森林研究本部林産試験場
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折橋 健
北海道立総合研究機構森林研究本部林産試験場
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棚野 孝夫
釧路町村会
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