削除機能付き匿名検証者指定署名とその応用
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概要
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近年グループ署名に代表される匿名性を有する暗号方式が盛んに研究されている.その中でも匿名ユーザの署名権限をどのように失効するのか,すなわち匿名ユーザをシステムからどのように削除するのかに関する研究が多く成されている.既存方式において署名者が削除されているかどうかは誰にでも検証可能であり,そのため第三者は本来漏れるべきではない情報を得ることが可能である.例えば署名グループをあるサービスの利用者とする.ここで削除メンバ数が多いことが第三者に漏洩すると,"このグループを脱退した人が多いということは,もしかしたらサービスに魅力がないのでは?利用料金が高いのでは?"などと推測されかねず,サービス提供者の風評被害を引き起こす可能性がある.これらの風評被害を防ぐために,本論文では削除機能付き匿名検証者指定署名,すなわち指定された検証者のみが署名検証及びユーザ削除検証の両方を行うことができる方式を提案する.
- 2010-10-29
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