マルチフェーズワイヤレスセンサネットワークにおける効率的な鍵事前配布方式(情報セキュリティ,ライフログ活用技術,ライフインテリジェンス,オフィス情報システム,一般)
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概要
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ワイヤレスセンサネットワーク(WSN)とは,計算資源の少ない多数のワイヤレスセンサで構成されたネットワークである.WSNはセンサの電源を電池に依存するためネットワークの接続性は時間と共に低下してしまうという問題がある.そこで,ネットワーク内へ定期的にセンサノードを追加することでセンサ間の接続性を維持する方法が考えられている.これをマルチフェーズワイヤレスセンサネットワークという.Castellucciaらは,Eschenauerらにより提案されたランダム鍵事前配布方式を改良し,センサに格納された鍵をハッシュ関数を用いて定期的に更新することで耐盗難性を向上させるマルチフェーズ方式(RoK方式)を提案した.一方,多項式を利用しセンサに鍵を直接格納することなくセンサ間で独自に鍵を生成する方法がBlundらにより提案されている.そこで本研究では,多項式を用いることによってRoK方式を拡張し,鍵を直接格納せず耐盗難性をより向上させたマルチフェーズ鍵事前配布方式を提案する.本方式は,t次の多項式が持つしきい値の特性を用いて,鍵が更新される前にt個のセンサが攻撃者によって解析されたとしても,共有リンク鍵が漏えいしない方式である.
- 2009-11-05
著者
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