量子複数秘密分散に関する考察(セキュリティ基盤技術)
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概要
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量子秘密分散法(Quantum Secret Sharing Schemes,QSSS)は,Hilleryらによって初めて提案されて以来,さまざまな手法が提案されている.しかしながら,秘密分散法の一種である複数秘密分散法の量子への拡張はいまだなされていない.そこで本論文では,Smithによって提案されたMonotone Span Programs(MSP)を用いた一般的なaccess構造を持つ量子秘密分散法に基づき,有資格集合に応じて異なる秘密情報が復元できる量子複数秘密分散法を初めて提案する.また,量子情報理論において,量子複数秘密分散法が安全に構成されるために満たすべき条件を定義し,提案手法の理論的評価を行う.この結果,MSPに用いた行列の条件を明確にし,理論的に量子複数秘密分散が構成可能であることを示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2007-07-15
著者
-
宮地 充子
北陸先端科学技術大学院大学
-
早稲田 篤志
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
双紙 正和
北陸先端科学技術大学院大学
-
双紙 正和
広島市立大学大学院情報科学研究科
-
早稲田 篤志
独立行政法人情報通信研究機構
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