木構造を用いた鍵管理プロトコルについて
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概要
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鍵管理は暗号の研究における主要な課題である.ユーザの集合が共通の鍵を共有したい場合,多数のスキームが提案されている.それらは全ユーザを階層的に構成するものが多い.階層構造に適し,信頼できる第三者機関を必要としない方式がCanardらによって提案された.この方式は階層構造をグラフで表して鍵管理を行う方式であり,HMACと階層構造ではないグループ鍵共有プロトコルを用いている.この方式にはR&R GKAと呼ばれる鍵共有法が必要であり,任意のユーザが鍵を効率的に更新することが求められる.しかし,提案されている鍵共有方式では,ユーザの追加及び削除のアルゴリズムは提案されているが,複数ユーザが一度に鍵更新を行う方式については述べられていない.本研究では,既存方式の問題点を指摘し,複数ユーザが一度に鍵更新を行う方式について考察する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2009-05-21
著者
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