秘密分散データベースの構造演算を可能にするマルチパーティプロトコルを用いた関係代数演算
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概要
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個人情報が電子化されネットワーク上で授受されるに従い,その漏洩が社会問題となっている.個人情報の漏洩には様々な形態があるが,なかでもデータベースからの漏洩は大量の個人情報が1度に漏洩するので,きわめて甚大な被害をもたらす.データベースからの情報漏洩対策として,秘密分散法および暗号を用いてデータが漏洩しても読めないようにする方法がある.しかしこれらの従来方法を採用した場合,JOIN演算など,複数のテーブルにまたがる構造演算を行うことができなかった.本論文では,関係データベースの構造演算が関係代数によってモデル化されることに着目する.マルチパーティプロトコルを用いた関係代数演算の実行を可能にし,秘密分散法によって分散されたデータベース上で,データを1度も復号することなくすべての構造演算を可能とする.
- 2010-09-15
著者
-
宮崎 邦彦
(株)日立製作所システム開発研究所
-
吉浦 裕
電気通信大学 人間コミュニケーション学科
-
宮崎 邦彦
株式会社日立製作所システム開発研究所
-
吉浦 裕
電気通信大学
-
志村 正法
電気通信大学大学院電気通信学研究科
-
西出 隆志
九州大学
-
宮崎 邦彦
株式会社日立製作所
-
志村 正法
電気通信大学
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