複数受信者のための暗号化方式に関する一考察 : 安全性に関する検討と構成方法について

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概要

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本稿では、複数の受信者に対して同時に暗号文を送付した場合に、受信者に応じて暗号文の一部を選択的に開示するための暗号化方式について述べる。ひとつのコンテンツが複数のユーザによって閲覧される場合、コンテンツに含まれる個人情報や営業機密といった機密情報は、閲覧するユーザによっては開示を制限することが望まれる。従来、暗号技術を利用して、コンテンツを閲覧するユーザに応じて選択的に開示する方法としては、部分暗号化などの手法が知られているが、その安全性の定義等については議論されていない。そこで、本稿ではひとつのコンテンツに対して複数のユーザが閲覧する場合に、コンテンツをユーザに応じた部分開示を行うための暗号化方式の安全性について検討する。さらに本稿では、その構成方法とその安全性について考察を行う。
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-08-31

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