疑似乱数生成器MUGIのTruncate線形攻撃耐性に関する一考察
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概要
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MUGIは2001年,株式会社日立製作所によって提案されたストリーム暗号向けの疑似乱数生成器であり,構造は線形部と非線形部から成る.線形部と非線形部からなるストリーム暗号に対して,D.Coppersmithらは"Cryptanalysis of stream ciphers with linear maskingにおいて,出力乱数と真の乱数を識別する一手法を示している.本稿では彼らの示す攻撃法をMUGIに適用することを試み,線形攻撃耐性の評価を行う.線形部に関しては線形動的システムと捉え解析を行い,非線形部に関してはdistinguisherとして線形近似式を取り上げる.さらにそのもとで,MUGIの最大線形特性確率の上界を64bit truncate linear解析により導出する.その結果,MUGIの最大線形特性確率の上界は2^-138となる.従って,MUGIは線形攻撃に対して十分な耐性を持つ.
- 2002-11-08
著者
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金子 敏信
東京理科大学
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秦野 康生
(株)日立製作所システム開発研究所
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秦野 康生
東京理科大学理工学部電気工学科
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武田 仁己
東京理科大学理工学部電気工学科
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関根 泰樹
東京理科大学理工学部電気工学科
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野坂 哲郎
東京理科大学理工学部電気工学科
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