自発発火活動の時間相関による遅延活動期間の情報保持性能の潜在的表現(脳活動の計測と解析,一般)

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概要

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現在までの認知的脳機能に関する研究では,主に課題中の刺激や事象に対する神経活動に焦点が当てられてきた.しかし,自発発火時の神経活動を調べることで,脳に潜在する構造的機能特性を知ることができるという研究成果が近年報告されている.本研究では,視覚誘導性眼球運動課題中の固視期間において,サルの後頭頂葉ニューロンの自発活動の時間相関を調べることにより,ニューロン固有の発火頻度保持特性を定量的に評価した.また,同一ニューロンに対し,記憶誘導性眼球運動課題の遅延期間において,目標刺激の位置情報を時間的に保持する性能を定量的に評価し,両者の相関関係を調べた.その結果,有意な相関が認められたことにより,課題制約下におけるニューロンの情報保持のための振る舞いは,ニューロン固有の発火頻度保持特性により説明できることが示唆された.
2010-07-20

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