脳波信号からの直感発生検出に関するBCI研究(BCI/BMIその周辺,一般)
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概要
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本研究の目的は直観(insight)発生を検出するデコーダーをEEGから作成することである.直観は問題の解法の一種であり,急に答えがわかること,その過程が報告できないことといった性質によって特徴づけられている.直観は知的創造性の重要な要因のひとつとして考えられているため,直観研究を行うことは知的創造性研究の一部として捉えることができる.直観発生を検出するデコーダーをBCIとして用いれば,従来は報告に頼らざるを得なかったために困難であった直観の厳密な発生時刻を知ることや,報告を実験に組み込みにくい状況での実験が可能になり,直観研究の発展に貢献することができる.本研究では,直観を誘発する課題としてanagram testを実験参加者に解かせ,直観・非直観のどちらの方法で解いたかを報告させた.そして課題中のEEGデータのバンドパワーからバギングしたロジスティック回帰によるデコーダーをつくり,直感・非直感の報告を予測した.このデコーダーの成績はチャンスレベルを大きく超えた.
- 2010-11-11
著者
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柴田 智広
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
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池田 和司
奈良先端科学技術大学院大学
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池田 和司
京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻
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池田 和司
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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柴田 智広
島根大学院総合理工
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大杉 直也
奈良先端科学技術大学院大学
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柴田 智広
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 情報生命科学専攻
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池田 和司
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 情報生命科学専攻
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柴田 智広
奈良先端科学技術大学院大学
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