極東ロシアの属Scalarignathia Capuse, 1973の再検討(鱗翅目,スカシバガ科)
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概要
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Scalarignathia属はCapuse(1973)によりモンゴルから得られた不完全な2♂により創設された小さな属である.今までに,モンゴルと極東アジアからS. kaszabi Capuse, S. coreacola(Matsumura), S. sinensis (Hampson)の3種と日本からS. montis (Leech)1種の合計4種がそれぞれ少数のタイプ標本のみで記録されているにすぎない.本報告では,新種S. ussuriensisとS. kaszabi Capuseを極東ロシアから記録した. Scalarignathia kaszabi Capuse,1973(Figs.2-3,5-9)本種はモンゴリアから記載されていたが,今回ロシアから初めて記録された.原記載は不完全な♂によるものなので,改めて♂♀ゲニタリアを含めて再記載した.また,この属の♀のゲニタリアの図示,記載は初めてである. Scalarignathia ussuriensis n. sp.(Figs 4,10)極東ロシアの沿海州から得られた新種で,2♀により記載した.本種は,外見的には別属のBembecia ninae(Sheljuzhko,1935)に似ている. Scalarignathia属の他の種とは本種の腹部の背面が完全に褐色であることから区別される,
- 日本鱗翅学会の論文
- 1995-01-20
著者
-
有田 豊
Zoological Laboratories Faculty Of Agriculture Meijo University
-
GORBUNOV Oleg
Institute for Problems of Ecology & Evolution, Russian Academy of Sciences
-
Gorbunov Oleg
Institute Of Evolutionary Morphology And Ecology Of Animals Russian Academy Of Sciences:zoological L
-
Gorbunov Oleg
Institute For Problem Of Ecology And Evolution Russian Academy Of Sciences
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